クロスブレイク・ぷらすわん

(ルブルム&アートルム&三日月)

 

 

 

 

「本当に……打ち合わせどおりで宜しいんですか?」

「ん、大丈夫だよ。こう見えても一応『騎士団』出なんだしさ」

 

「ですが、一歩間違えれば、貴女が危険どころでは――」

 

「心配してくれるんだ?」

 

「当たり前じゃないですか。いくら私よりずっと強いとは言え、リスクが大きすぎです」

 

「ふふ……心配してくれてありがと。でもここは、お姉さんを信じて。……ね?」

 

「くくっ……る、るーくんが『お姉さん』……あははははー!」

 

「も、もー! あーさま茶化さないでよ!」

 

三日月・ルブルム・アートルム。

三人、会話の手を止めないながらも、それぞれが軽く次の動作に備え、構える。

ルブルム・結晶化した武器のうちから片刃の長剣を選択。

三日月、高錬度魔力スタンバイ――目の前で構成を展開する――

「……では――」

 

「うん――それじゃ、行くよ!!」

 

ルブルム:剣を手に、弾丸のように突撃。

     相手に防御の隙を与えぬ神速の踏み込みで斬りつける。

 

「遅いよ――まだまだまだぁっ!!」

 

ルブルム:まるで『壁』さえ思わせるほどの斬撃の連続。

     滅多打ちに容赦なく切り刻み、最後に全力で蹴り上げ、上空高みに跳ね上げる――

 

「う〜む……るーくんが久々にはっちゃけだ。そんなにおねーさん風吹かせて嬉しいかー?」

 

「そういう事ではないと思いますが……それより、アートルム様。準備は宜しいですか?」

 

「おうよー! ばっちこーい!!」

 

 

三日月:構成で目の前に巨大な『門』を精製。

アートルム:結晶化されていたルブルムの武器全てを解凍。

 

ルブルムが、標的を追って上空へと飛んだのを確認して――

 

 

「では――こちらも!!」

「そうらー、いけいけいけー!!」

 

「そらそらそらそらそらそらそら!!

 

三日月:瞬時に構成できる魔術を投擲するようにありったけ『門』へ叩き込む。

アートルム:解凍した武器を掴んでは『門』へと片っ端から放り投げていく。

 

それら全てを受け入れた『門』は、標的に追いついたルブルムのすぐ傍で――『開門』する!!

 

 

「そらそらそらそらそらそらそらそらぁっ!!」

 

 

ルブルム:周囲四方八方から飛んでくる魔術を全て躱しながら、

武器だけを選択して標的へと連続攻撃を叩き込む。

瞬時に過負荷レベルまで魔力浸透させた武器は、高い破壊力を備える代わりに一撃で消滅。

一手一手武器を変えながら、さらに三日月の連続ではなった魔術も全て標的へ弾く。

彼女によってもたらされた魔術と打撃・斬撃の嵐は、標的を凄まじい勢いで破壊して――

最後に手にした大槌で、一気に標的を地面へと叩き落す!

 

 

「行くよ! チャンスは一度きりだからね!!」

 

ルブルム:地上にいる三日月に剣を手渡し―― 一気に下降する!!

 

「――心得ています!!」

 

三日月:剣を受け取り、妖力開放―― 一気に跳躍する!

 

 

 

互い、刃に己の力を行渡らせ。

その本質を変えられた、二つの刃が――

 

 

 

「クロス!!」

 

 

 

標的を中心に、噛み合い――

 

 

 

 

「ブレイクッ!!」

 

互い、刃は折れ砕け――妖力と、魔力。

明らかに過負荷な力を蓄えられた刃は、交錯の衝撃で臨界点を迎えて――

 

 

 

「さらに一撃ー!!」

 

 

 

「!?」

 

 

 

――そこへアートルム、フォーロックを構えて一気に降下――

 

 

 

「ぷらす! わ〜んっ!!」

 

 

 

フォーロックによる斬撃が、エネルギーの安定を打ち砕き。

 

 

標的ごと――三人を巻き込み、大爆発が起こる――

 

 

 

「えっへへー! やったぜ、いぇいっ!」

「しまりが無いよ、あーさま……」

「へぇ〜、最近確かめもしてないのにそういう事言うんだるーくんは」

「ああもう! そういう意味じゃないってば!!」

「……いい加減、撤収しませんか」

「あれ〜? なんか、思ったよりけっこう冷静?」

「このノリに慣れているだけです、不本意ながら」