用語説明ページ

 

下の用語をクリックしてください。説明に飛びます。

(っても、下にスクロールすれば全て判ってしまいますが/汗)。

※ネタバレを伏せてありますので、話を掲載次第随時更新していきます!

 

技術

V.A.

H.C.S.

メルキオール変換

ロジカル・システム

パペット・システム

光学兵器

超振動

反物質

対消滅

オーバーホール

メンテナンス

ジャミング

『力』

安全装置

循環液

ブラックホール

ホワイトホール

コールドスリープ

ブラックホール・エンジン

超新星爆発

時間の説明・補足

『川澄 綾子』

観測衛星

『knt-11373』

リミッター

ファミリア

ナノマシン

ES細胞

人格精製プログラム

ハードウェア

超軟性形状維持合金

相対的最強と絶対的最強

パワーアシスト

 

人物

 

ユウイチ・オオカワ

セレナ・シルバラ

ウインド・クーパー

スフィー・トゥインクル

蓮輪の九軍師

少年

カール・ヘイルターシュ

メルレイン・ファーメル

ミュートス・レンブラント

レオンハルト・ララ・ナイツ

マサシ・タザワ

メイディ・メイ・シェリー

トマス・ハーディ

トマス・カーライル(老トマス)

グローバー・アレクサンドリア

リリス・ラトアニア

アルベルト・ララ・ナイツ

エドワルド・シャイン

『意思』

ジン・リュウガ

『最強』の男

巫女装束の母親

巫女装束の娘

 

機体

 

デッドリー・ダンサー

パニッシメント・ノヴァ

クレイジー・ラピッド

リヴォルケイン

ボクサー

フェアリー

チーム・ファントム

セレスティアル・ディスペア

白いV.A.

FNN−110

 

武装

 

無影

ピアレス

ストライク・フレーム

アームズ・フレーム

超振動ブレード

スネーク・ブレイド

スラッシュ・シート

バニシング・スタンプ

『川澄綾子』

アームズフレームの武装

スタンガン

強襲形態

パニッシメントノヴァ・ストライクアームズフレーム

デッドリーダンサー・エターナルステージ

 

組織

 

ラウロード

チーム・ブリッド

ラーダ・インダストリィ

イスズ製作所

ラウンドフォース

スパーク・ゼロ

光閣堂

未来の地球

未来の月

オーヴァ・ザ・センス

小惑星帯

銀河系

 

元ネタ

 

我に断てぬものなし

T−LINKナックル

板野サーカス

俺は面倒が嫌いなんだよ

アルベイン流最終奥義・冥空斬翔剣

エターナルソード、剣狼etc……

風の魔装機神

アカシックバスター

発動、承認!

衝撃のファーストブリッドetc……

白いローブの法術師

えっちなのはいけないと思います

そう俺は……古代種だ

10歳ですからー

川澄 綾子

拳一つで死ぬ一歩前まで殴り続けた

生娘

開け、異界の扉

速さが足りない

テュルフング

セレナ

 

 

技術

 

V.A.

ヴァリアブル・アタッカーの略。

V.A.とは、かつて統一ガイア設立以前に起こった世界規模の戦争の中誕生した、

全く新しい人型汎用起動兵器の名称。

全長は15m。人の形を取ることで、その汎用性は従来の兵器より遥かに高く、

さらにH.C.S.のおかげで、作戦行動時間にリミットが存在しないことから、

またたくまに世界中で研究・量産されるに至った。

ちなみに、起動するには『パーソナル・カード』という磁気カードが必要。

(イスズ製作所は独自に『フリー・カスタム・カード』という規格を精製)

 

H.C.S.

ハート・コア・システムの略。

V.A.に使用されている永久機関で、人間の内部にある、不可視の流れ――

生命力や、霊力といった類の神秘的なエネルギーを機械的に増幅・メルキオール変換により純エネルギーと変換し、

このエネルギーが機体の全体を循環することによりV.A.は起動する。

命名の由来は、コクピットより流れたエネルギーがV.A.の全身を循環し、コクピットに戻るその様を

血液を送り出す心臓に見立ててのところから来ている。

パイロットが生存している限り永久に稼動するという優れものの動力だが、

稼動にはパイロットの意識があるということが前提であり、

気絶などで突如意識が遮断されたりすると、H.C.S.は機能を停止する。

ちなみに3002年の時代ではまだこの技術は発展途上中であり、

この時代のV.A.はエネルギー循環に専用の循環液を必要とする。

 

メルキオール変換

体内の不可視のエネルギーを、まったく別の存在に変換する技術。

一体どういう理屈で、どういう原理で変換を行なうのかは非常に専門的な知識で、

一兵士であるユウイチでは流石にそこまでは判ってはいない。

 

ロジカル・システム

イスズの試作機に取り付けられていることで有名なシステム。

この世界に存在するすべてのベクトルに「何かの力」で干渉し、

その方向を捻じ曲げてすべてをある一定の方向へと向けてしまう。

方向性はかなり任意的かつ自由に操作できるので、

このシステムは使い方によっては究極の盾にも剣にもなりうるシステム。

ただ――このシステムは、未来世界であることを考慮したとしても

どう考えても作成不能のオーバーテクノロジーであり、

イスズがこの技術をどうやって開発したのかは全くの不明である。

 

パペット・システム

パニッシメント・ノヴァに試験的に取り付けられた、全く新機軸の操縦システム。

コクピット内でパイロットを特殊な機器で覆うことにより、

そのパイロットの動きをトレース。

その動きを機体のほうへとフィードバックするというもの。

これにより、パイロットの動きそのままに機体も動く。

これにより人間的な微細な動きなども再現できるという優れもの。

しかし問題もあり、トレースしている箇所に外部からの衝撃があった場合、

いくらかは緩和されるものの、その衝撃がそのままパイロットにも帰ってくる。

またパイロットの動きのよさが機体の運動性能を決めるために、

パイロットには生身での戦闘能力の高さも求められてしまう。

そのため現在でも調整と開発が繰り返され、実用にはまだ遠い技術。

 

光学兵器

いわゆる、ビーム兵器というもの。

ガンダムのビームライフルであり、

ウルトラマンの所属するチームの戦闘機によく積まれてるものであり、

ナタルさんに「ローエングリューン、撃て!」と言わせたいものである(笑)。

 

超振動

凄まじい速度で振動していること。

……だが、一応ここでは超振動兵器の仕組み――

何故超振動で物質が破壊されるかについて触れておく。

この世に存在する物質の殆どは、その構成元素同士が互いに結びつくことで安定している。

その結びつきが強固であるほど、その物質の硬度もまた、硬くなる。

しかし物質の近くで仮に、超振動現象と呼べるほどに何かが振動していたとする。

すると超振動現象はまず空気中に伝わり、空気が超振動を起こす。

そしてその振動は、対象の物質の周りの空気にも伝わっていくために、

安定を保っていた物質にも当然、超振動が伝わって振動を起こす。

前述した様に、物質がその強度を保てていたのは、その結びつきが安定していたため――

構成元素同士がその場に固定され、殆ど動かなかったためである。

しかしこの超振動が伝わり、構成元素もまた高速振動をおこなえば、

物質同士の結びつきも当然、弱まることなり、結果として

超急激の金属疲労・融解などを引き起こし物質を粉々に破壊してしまう。

そのため事実上、この超振動現象に耐えうる物質は存在しない。

 

反物質

物質と相反する存在。

水素の反物質、酸素の反物質……などという風に、物質の数だけ反物質も存在する。

その物質と質量は同じなのだが、物質がマイナスの電荷を帯びているのに対し、

反物質はプラス電荷(陽電子)を持っているなど、その性質はまるで『逆』。

理想物質だと思われていがちだが、すでに現実世界でも水素の反物質は作成できている。

物質と反物質は、宇宙誕生の大爆発『ビッグバン』の際に同時に誕生したと言われているが、

現実には天然の反物質の固まりなどは「発見されていない」。

これはまあ当然で、詳しくは『対消滅』で触れることだが、

反物質の塊などがこの地球なんぞに来た日には、

一瞬で地球は消滅してしまう。

当然「物質」で出来た人間もまた、確認できるわけがない。

一説には、対消滅現象が起きないほど凄まじく距離が離れている、

この宇宙は「物質の宇宙」であり、「反物質の宇宙」が別に存在しているなど諸説ある。

 

対消滅

物質と反物質が接触した際に起こる現象。

互いに相反する存在のそれらは、接触したと同時に『消滅』――

質量がゼロになり、その質量分のエネルギーが発生することとなる。

物質は質量が「減る」と、その分が莫大なエネルギーとなるというのは

アインシュタインの相対性理論で実証され、実際原爆などはこれの原理である。

広島形原爆の破壊力は、わずか物質1gの内包しているエネルギーでしかない。

ただし原爆は、物質と反物質の接触ではなく、

物質同士を強烈にぶつけることによって質量を減らしエネルギーとしているため無駄が多い。

対し、対消滅は質量が「100%」エネルギーになるために、

その破壊力は原爆を軽く上回る。

だからもし「反物質の塊」なぞが地球に落っこちてくれば、

地球上の大気――すなわち「物質」と反応して――

地球という星がこの宇宙から軽く消し飛んでしまうだろう。

 

オーバーホール

「徹底的に点検、整備する」「分解修理」という意味。

同じような意味にメンテナンスがあるが、こちらはメンテナンスよりも時間をかけて、

専門的な場所で、専門のスタッフに頼んで徹底的に機体を整備してもらうこと。

破損した貴重なパーツの交換など、普段のメンテナンスでは到底出来ないようなことまでするため、

そうそう簡単に受けられるようなものではないが、

これをきちんと受けなければ本編のチームブリッドの機体のように蓄積した疲労が限界に達し、

機体の運用すら難しいようなこととなってしまう。

 

メンテナンス

「持続」「維持」「保全」などと言う意味。

機体を整備し、手入れを行うということであるが、

オーバーホールと違ってあくまでその場しのぎ的なもの、

急ごしらえである意味合いが強く、

メンテナンスを行なっていてもきちんと定期的にオーバーホールを受けなければ、

本編のような事態に陥ってしまう。

 

ジャミング

「妨害する」という意味。

ここでは「ジャミング装置」の略で用いられている。

強力な電磁波などでレーダーをまるで役に立たない状態にしたり、

ホーミングミサイルなどをまったくあらぬ方に飛ばしてしまったり、

カメラの映像を砂嵐に変えてしまったりする。

こういう電子的な兵器を運用する戦争では常套的なトラップ。

無論、それの対策を練ることで防ぐことも可能。

 

『力』

『川澄 綾子』のことを端的に示した言葉。

 

安全装置

銃などが勝手に暴発したりすることを防ぐための銃の装置の一種。

これを解除せねば、弾丸を発射できない。

リボルバーなどの簡単な機構の銃にはあまり備わっていないが、

オートマチックやこのV.A.に使用するようなものの場合、

普通は備わっている。

 

循環液

H.C.S.で循環する不可視のエネルギーを機体の各部に送る際に、

機体に循環させる特殊な液体の事。消耗品。

色が赤いために、なまじ血の様に見えることもしばしば。

なおこの循環液を必要とするのは3002年のV.A.だけで、

ユウイチ達の機体はこれなしに機体にエネルギーをいきわたらせる。

 

ブラックホール

超重力によって一切全てを呑み込む存在のこと。

太陽などの恒星は、内部で水素の核融合反応を起こし燃え盛っているが、

無論固体ではないために通常ならば膨張してばらばらになってしまう。

それを重力の力によって押さえつけ、あのような球体として安定しているのだが、

その内部の核エネルギーを使い果たしてしまうと重力とのバランスが取れなくなり、

結果として天体が潰れ、ブラックホールとなってしまう。

本編に登場するものはこれを人工的に製作したもの。

無論、現代の科学力では作成することはおろか、

そもそもブラックホールの正確な正体さえも発覚していないのが現状である。

 

ホワイトホール

ブラックホールに対して、全てを吐き出す存在といわれている。

ただしこれはあくまで仮定であり、現在天体で実際に

ホワイトホールを発見したと言う報告は無い。

しかし本編ではこのような形でその存在が立証されることとなった。

 

コールドスリープ

人工冷凍冬眠技術のこと。

極低音で冬眠――仮死状態にすることで肉体の時間を擬似的に止め、

それによって何百年とかかるであろう外宇宙航行の長い長い旅路をおくるための技術。

 

ブラックホールエンジン

ブラックホールのエネルギーを利用したエンジン。

ブラックホールが放つエネルギーを抽出する方法には具体的には二つあり、

一つはブラックホールに物質が落下する際の電磁波放射、

もう一つはブラックホール自体の放つエネルギー「ホーキング放射」と呼ばれるものである。

ただし双方とも現在の科学力では実現は難しいのだが。

本編では本来ならば不安定のはずのブラックホールの安定を確立する技術があるために、

このエンジンが理論上では実現可能であった。

 

超新星爆発

本来の意味合いならば、太陽などの恒星が内部のエネルギーを殆ど使い果たした時に、

重力との調和がだんだんと取れなくなっていき、

中心部へ向かって星が「落下」、直後起こる凄まじい爆発の事。

本来ならば太陽の寿命は後五十億年は持つはずであるが、

本編ではブラックホールのせいで重力との調和が取れなくなり引き起こされてしまう。

 

時間の説明・補足

本編中でユウイチの語っていたことは、ある程度SF知識がないと

難解なことであるためにここで補足しておく。

まず本来、「ユウイチ達の未来」と「3002年」を繋ぐ時間のあり方は、

まるで一本の線のようになっていて……この時間の繋がり方は「ドラえもん」を参考にしていただきたい。

のび太はドラえもんと出会うまでは人生転げ落ちまくりで挙句、ジャイ子と結婚予定だったが、

未来を変えたいと願うのび太の子孫がドラえもんを送り、その力によって彼は人間的に成長・

しずかちゃんと結婚して幸せな家庭をもてる様になった。

つまりこの時間の繋がり方では、過去に起こったことがダイレクトに未来に反映する。

過去で歪空間処理機を全て放棄し、ブラックホールエンジンを全て破壊してくれれば未来は助かるし、

反対に過去の人間に戦争を仕掛け、相手を殺すとなると戦えば戦うほど未来の人間に不利になる。

何故ならその人物――本来、未来からの干渉さえなければ生きているであろう彼から生まれてくる子孫が

未来世界で一気に数千倍となって消滅を起こしてしまうためである。

 

これに対して、現在ラウロードが攻め込んできている時点での時間のあり方。

少々説明が難しいが……これは、一本の樹を考えていただければ判りやすいかもしれない。

要するに、時間の流れは前者と同じく一本、大きいものが通っているのだが、

そこから無数に「if」の可能性としての未来世界が木の枝のように広がっているのである。

例えば、自分が今、隣にたっている人間を殺すか殺さないかという選択があったとすれば、

「殺した」場合の歴史と「殺さなかった」歴史がその瞬間、誕生する。

そして選択された方へ時代は進み、選択されなかった方は「パラレルワールド」となって存在するのである。

このような物騒な話でなくとも「今日は右足から出るか、左足から出るか」といった些末なことでさえ歴史は分断する。

宇宙開闢の時から、ほぼ無限に等しいパラレルワールドが存在していると考えてもらってもよい。

さて――エドワルド・シャインの研究によって、この時間の接続方法を切り替えたラウロードであるが、

この場合「未来から過去へのアプローチ」はどうなるのであろうか。

例えば――また物騒な話であるが、貴方が過去へと戻り、自分の母親を自分を生む前に殺してしまおうとする。

これがもし前者の「ドラえもん」方式なら、殺した瞬間に、自分は生まれなかったことになり消滅する。

しかしすると「母親を殺した自分」が存在していないこととなり、母親は死ぬはずがない。

母親が死んでいないのなら、「母親を殺した自分」が消滅するはずもなく――と、

俗に「タイムパラドックス」と呼ばれる矛盾が発生。一体どうなるのかは誰にも判ってはいない。

しかし。この「樹の枝」方式の時間の場合、答えは簡単である。

「母親の死んでしまった場合の歴史」という枝が誕生するだけ。

そしてその「殺してしまった過去」は「母親の死んでしまった場合の歴史」を正しい歴史として動き、

殺した貴方は「パラレルワールド:母親が生きている」の住人となるわけである。

したがって未来に戻っても母親は死んではいない。パラレルワールドの住人が別の未来に飛ぶことは不可能である。

ドラゴンボールZ・セル編で、未来から来たトランクスが未来を変えるため、悟空の心臓病を治し、

人造人間に滅ぼされぬ未来を作ったものの、彼自身が帰った未来は自分の生まれた未来

「人造人間に壊滅させられた未来」だったのと同じである。

 

このように、この方式ならばラウロードがいかにこの時代の人間を殺そうとも、

「パラレルワールド」と化してしまった「彼らの未来」には絶対に反映はされることはない。

つまり――3002年がいかに悔い改め、ブラックホール製造機を破棄しようともユウイチ達の未来の「滅び」は止まらない。

だからこの戦いに和平などもはや存在しないのである。

 

この場合、便宜上「パラレルワールド」と呼んでいるが、どちらが「本当の歴史」とは言いがたいことを忘れてはいけない。

あくまで全ては歴史の可能性に成り立つものであり、当人達にとってはそれが「本当の歴史」となるのだから。

 

『川澄 綾子』

『力』としての意味武装としての意味、そして名前の元ネタとしての意味の三種類があるが、

ここでは『力』としての意味、そして所有者本人のことを指し示す。

この世界には根源的な部分で一つの大きな『意思』が存在し、

その『意思』は数々の『法則』によってこの世界を縛り、形を整えている。

この『法則』とは文字通り物理的な法則(質量には重力が発生する・光速を超える速さは存在しない)などから

一般に「常識」と呼ばれるほど当たり前となったもの(生物には寿命がある・時間は一定方向にしか流れない)など。

束縛することによって、世界が崩壊するような無茶を抑え、この世界は成り立っている。

しかし『川澄 綾子』は、その力の保有者の狂気的なまでに強靭な意志の力で世界の『意思』に真正面から抗い、

『意思』の縛りつける『法則』を無視・もしくは超越して現象を引き起こすことが出来る。

要するに、常識では考えられないようなことを行なう特殊な力が「川澄 綾子」なのである。

『何でも出来る魔法』と考えていただければ判りやすいかもしれない。

一般に念動力やPK、テレパシーといった『超能力』という力もこの『川澄 綾子』の一種とされる。

理論上ならばこの力を利用すれば人間は不老不死にも、あらゆる時間に干渉して歴史を変革することも、

それこそ意思一つで宇宙を原初の火の玉に戻してしまうことさえも可能であるはずだが、

現実にそれのいずれかを成功させたという例は無い。

それらを実際に行なうにはまず、力の絶対量とでも言うべきキャパシティが必要とされる。

先刻のたとえで言うなら、これをMPに置き換えていただければ判りやすい。

最大MPすらも上回る消費MPの魔法は使えない――ということである。

また、可能性の上では「万能」である『川澄 綾子』も実際には個人個人使用できる力が限られており、

これを『得意分野』と呼ぶ。それは個人の精神やモラル、エゴによってまったく異なる力となる。

そして自分が本来使えない能力を使用することも可能ではあるのだが、

使用と同時に極度に脳圧が高くなり、激しい頭痛を伴うこととなる。

それでもまだ優しいほうで、酷い場合には脳内の血管が破裂し、そのまま死亡してしまうことも。

これに対し、まったく体に負担をかけず、しかも誰にでも共通に行使できる能力も存在しており、

これは訓練を重ねることによって誰にでも習得することが可能である。

(相手へと自分の思念をダイレクトに反映させたり、逆に相手の心を読んだりすることなど)。

 

なお記述しておくが、『少年』はV.A.の操縦技術にこの『川澄 綾子』の恩恵をふんだんに受けているが、

メルレインユウイチジンに関してはV.A.の操縦技術は純粋に彼らの努力によって習得された技術である。

彼らはたとえ『川澄 綾子』の能力がなくとも立派なエースパイロットであることを忘れないでもらいたい。

 

観測衛星

軌道上に飛ばし、地表を観察するために打ち上げられた人工衛星のこと。

身近にあるものでは、天気を観測する気象衛星などが有名。

宇宙から見下ろして、果たして地球の観測など出来るのか? と思われるかもしれないが、

軍事用クラスの衛星ならば、軌道上から地面に落ちている50円玉を見分けるくらいの精度で観測可能。

現在、公式非公式を問わずして膨大な数の衛星が地球の周りを巡り、

フィクションではなく人はどこにいても監視されているといっても良い。

 

knt-11373』

正確には『人類の遺伝子の操作による、環境変化への対応型『新人類(ベターマンカインド)』の製造計画』。

ナノマシンを利用し、脳や筋肉の活性化・リミッターの抑制・遺伝子の組み換えなどを行い、

人の手によって人をさらに進化させようとする計画の一つ。

この計画が発案された当初、じわじわと迫り来る滅びの時に対処しようと、

これ以外にもそれこそ星の数ほど様々な計画が立案されたが、

結果としてこれが取り上げられ、実行に移されることとなった。

 

リミッター

抑制装置のこと。本来、最大限まで発揮できるはずの能力を一定以上まで発揮できないようにする器具。

ただしここでは、人間の脳内に置ける筋力抑制についての意味で記載されているため、その説明を行なう。

本文でも記載しているように、本来人間の持ちうる筋力は非常に高い。

一般的な成人男性で、理論上ならば片腕だけで500kgのものを頭上に持ち上げられる計算となる。

しかし実際には、一般的な成人男性の片腕で支えられる平均は69kg前後とされている。

これは何故かというと、運動における一連の流れの中――

1:脳が外部から受けた反応に対して反応し、

2:そこから指令を出し、

3:指令に反応して筋肉を動かす。

この1→2の過程の中で、大脳新皮質における前頭連合野の背外側部の46野という部位を指令が通るのだが、

この46野が丁度リミッターの役割となって、出せる筋力を抑制しているのである。

ただしこの46野は機械的なものではなく、あくまで体の一器官であり、

しかも心因的な部分に寄るところが大きいために、抑制機能を抑えることも出来る。

例えばスポーツ選手などは度重なる訓練によってこの抑制を抑え、他人よりも身体能力を向上させているし、

某小説の亜麻色の髪の天才少女はこの心因的な部分を自らの知能で解き放つことにより身体能力を向上させている。

また――極度の興奮や恐怖などによって、ノルアドレナリンやドーパミンといった脳内物質が大量発生することで、

この46野の機能が極度に低下・麻痺することによって一時的に筋力を増大させることもある。

これが一般的に言われる『火事場の馬鹿力』である。

また、FF7における『リミットブレイク』も、これと似たような現象であると思われる。

 

本編の計画knt-11373は、この46野の機能を人為的に低下させて、常人以上の筋力発揮を図っている。

 

また、ユウイチはV.A.だけではなく、白兵戦において明らかに他の兵士を凌駕――

ファミリアと同等に近いまでの動きを見せることがあるが、これは彼が地球で生まれ育ったため、

常にそばにある死への対処に脳が常時異常興奮状態にあったがために、この46野の機能が非常に弱くなったため。

 

ただし――忘れないで欲しいのは、何故人間の脳にそんなリミッターが存在しているかという理由である。

それは簡単――100%の力を出せば、肉体自体がその力に耐え切れなくなってしまうため。

片腕に700kgもの力が加われば当然骨は粉々に砕けるし、それ以外の部分も筋肉の力に耐え切れず破裂する。

46野は存在すべくして存在している機能なのである。

 

ファミリア

knt-11373』の果てに誕生した、新しい人種。

リミッターの機能を抑えることによって、従来の人間では考えられないような身体能力を持ち、

その全員に共通している外見的特徴として、紫色の髪と瞳を持つ。

火星の貴族達の思惑によって、人間ではなく『道具』としての扱いを受けており、

その人格・人権・人としての存在を否定されており、全ての存在で最も格下とされている。

蓮輪の九軍師』のおかげで現在こそ法律上はその差別も撤廃されたが、

未だに人々の深層心理に根付いた差別精神は強い。

 

ちなみに紫色の髪と瞳は遺伝子操作の果てに存在する産物だが、

彼らの身体能力の高さは単にリミッターの抑制から来た『人間本来の力』のものであり、

それ以外の遺伝子も別に操作していないため、実質人間とはなんの変わりも無い。

そのため、たとえ人間との間に子供が出来ても紫の髪や瞳にはならず、生まれたときから身体能力が高いということも無い。

 

ナノマシン

言葉どおり、ナノサイズの機械のこと。

ただしここでは、物質の原子・分子レベルでの作業をする機械という意味合いが非常に強い。

『ナノ』とは、『センチ』や『キロ』『ミリ』といった単位の仲間であり、

数学記号にすると『n』。10億分の1を表す単位のことである。